ライフプランニングとは? その作り方を解説 迷ったらFPに相談しよう

2023年02月07日 更新

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長い人生においては住宅購入や子どもの大学進学など、まとまったお金が必要となるイベントがあります。そのため「ライフプランニング」を行うことで、将来の見通しを立てることが大事です。そこで、今回はライフプランニングの方法について解説します。

【目次】

  1. ライフプランニングの重要性

  2. 人生の3大資金にしっかり備えよう

  3. 迷ったらFPに相談しよう

  4. まとめ


1.ライフプランニングの重要性

ライフプランニングとは、一言でいえば生涯の生活設計をすることです。

ライフプランニングをするうえでは「30歳で住宅購入」「40歳のときに長男が大学に入学」といった「ライフイベント」(節目となる大きな予定)を一覧にすることがまず必要です。

そして、それぞれのイベントでどのくらいのお金がかかるのかを見積もることがとても大事です。なぜなら、ライフイベントはまとまったお金がかかることが多く、計画的にお金を準備することが必要になるからです。

ライフイベントを書き出してまとめたものを「ライフイベント表」といいます。具体例を挙げると以下のようなものです。

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このように書き出してみると、計画的にお金を準備することの重要性が理解できるのではないでしょうか。

そして、お金の流れについては別途「キャッシュフロー表」という資金繰り表を用いてマネープランを作成し、より具体的に年間の収支を把握します。(キャッシュフロー表についてはこちらの記事で紹介します)

2.人生の3大資金にしっかり備えよう

教育資金、住宅資金、老後資金の3つは「人生の3大資金」といわれています。これらはいずれもまとまったお金が必要になるため、ライフプランニングにおいて特に意識することが大事です。以下、それぞれについて簡単に解説します。

教育資金
文部科学省が行った「平成30年度子供の学習費調査の結果について」によると、幼稚園から高校まですべて公立の学校を選択した場合の学習費総額は約541万円です。また「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立大学における入学料、施設設備費、授業料(4年分)の合計は約404万円です。合計すると1,000万円近い金額になります。

もちろん、進路によって金額は大きく異なりますが、総額でまとまった金額になることは確かです。お金を必要とする時期ははっきりしているので、早めに準備を始めることが大事です。

住宅資金
住宅を購入したいという意思があるのなら「いつかはマイホーム」と漠然と考えるのではなく、「30歳で購入」といったように時期をはっきり決めましょう。期限を決めないと、頭金として毎月いくらずつ貯めたらいいかが見えてこないので、いつまで経っても購入に踏み切れないかもしれません。

また、住宅は購入後も維持費がかかります。特にリフォーム費用や大規模修繕の費用はまとまった金額になるので、その予算も見込んでおくことが大事です。

老後資金
生命保険文化センターが行った調査「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?(令和元年度)」によると、老後の最低日常生活費(夫婦2人)は平均22.1万円、ゆとりある生活費は平均36.1万円という結果が出ています。

ただし、この数字はあくまでデータにすぎません。そのため、家計簿をつけるなどして自身の老後の生活費がどのくらいになるかを想像してみましょう。そして「年金ではまかなえない毎月の不足額×12ヶ月×30年」で計算した金額を、老後までに貯蓄すべき金額のおおまかな目安としてください。

老後にもらえる年金の金額は60歳に近い年齢にならないとはっきりしませんが、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」である程度の予測をたてることができます。おおよそでいいので、目安をたてて準備することが大事です。

3.迷ったらFPに相談しよう

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ライフプランやキャッシュフロー表の作成が難しいと感じたなら、FP(ファイナンシャル・プランナー)に相談するのも1つの方法です。

FPは、人生におけるお金の悩みを解決する方法についてアドバイスするのが主な仕事です。キャッシュフロー表の作成を請け負っているFPはたくさんいるので、どう作成して良いか分からない方はFPに相談することを検討してみてください。

なお、FPの代表的な資格は国家資格である「FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)」と、日本ファイナンシャルプランナーズ協会が認定する「AFP」「CFP」の2種類です。ただし、資格がなくてもFPと名乗ることは可能です。相談するFPを探すときは資格の有無だけにとらわれず、実績もよく確認しましょう。

4.まとめ

ライフプランニングは1度行ったら終わりではありません。時間が経てば予定は変わることが多いので、ライフイベント表やキャッシュフロー表は随時見直すことが大事です。定期的に見直して、人生の羅針盤として上手に活用してください。

参考:
便利ツールで家計をチェック|日本FP協会
はじめてのライフプラン|全国銀行協会
【90秒でわかる!】人生の三大資金|全国銀行協会
平成30年度子供の学習費調査の結果について |文部科学省
大学生にかかる教育費はどれくらい?|生命保険文化センター
主なライフイベントにかかる費用の目安|日本FP協会
ファイナンシャル・プランナーに相談しよう|日本FP協会
FPの資格と検定の種類|日本FP協会

この記事の著者

横山 琢哉

ライター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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