キャッシュフロー表作成のコツは?FPが5つのステップを解説

2020年04月16日 更新

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今までのいくつかの記事にて、ライフプランニングの考え方や作り方について解説しました。それに引き続き当記事では、このライフプランニングを図にした、キャッシュフロー表の作り方や見方を解説します。キャッシュフロー表にはいろんなものがありますが、一例として日本FP協会が提供しているキャッシュフロー表を参考に解説します。作成手順は5つのステップがあり、以下それぞれについて記載します。

STEP01 家族の年齢の記載

まず第一に、キャッシュフロー表の「年齢」を記載します。「年齢」には、生計を同一にしている家族全員の年齢を記載しましょう。「現在」の年齢から翌年度の家族のそれぞれ年齢、さらにその翌年の年齢と記載していきます。

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STEP02 ライフイベントを記載

第二に、「ライフイベント」を記載します。このライフイベントとは、家族の中で大きな出費が生じるイベントを指します。例えば、家族で海外旅行に行く、長男の小学校入学、住宅購入などです。

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STEP03 年間の収入金額、支出金額と貯蓄額を記載

第三に、収入合計(A)およびその構成要素としての収入、支出合計(B)およびその構成要素としての支出を記載します。年間の収入金額と支出金額は、毎月の収入金額と支出金額に12をかけて算出します。

毎月の収入金額と支出金額は、厳密には多少ばらつきがあるとは思いますが、毎月の家計簿等を確認し、おおまかな金額の設定で足ります。
この収入合計(A)から支出合計(B)を差し引くと、「年間収支」が算出されます。最初の初年度は、この年間収支がそのまま「貯蓄残高」になります。

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STEP04 翌年度分以降を記載

第四に、翌年以降も上記3つの手順で、それぞれの項目を記入していきます。そして、一番下の「貯蓄額」は「前年の貯蓄額」+「今年の貯蓄額」の総計を記入します。この翌年以降の各数字は、物価の上昇等を加味した金額を記載する方法もありますが、おおまかな金額を把握する場合は、そういう要素をいったんは考慮せずに記載することでも足ります。

STEP05 キャッシュフロー表の見直し

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最後に行うのが、キャッシュフロー表の見直しです。具体的には、2年以上連続して赤字が続くならば見直しを要します。その見直しは、支出の削減、収入の増加、両親や国・自治体からの援助等の3つの視点から考えることができます。

支出の削減

支出の削減は家計の改善という視点、ライフイベントの見直しという視点の2つがあります。家計の改善では、浪費のあぶり出しと固定費の削減を検討しましょう。浪費については、家計簿の見直しで洗い出す方法が考えられます。固定費の削減については、通信費や保険の見直しをまず検討をするとよいでしょう。

収入の増加

収入を増やす場合は、個人で考えるのではなく、家族全体で考えるという視点が大事になります。もちろん、本人の収入アップも考える必要がありますが、すぐには期待することができるとは限りません。むしろ、奥様が専業主婦の場合にパートに出るなど、奥様も収入を上げる方法を考えてみたり、お子さんにアルバイトをしてもらうという方法も検討した方が、短期的には収入のアップにつながります。

資産運用も収入を増やす1つの方法ではありますが、あくまで余裕資金の範囲内で行うのが必要ですし、資産運用で無理に増やそうとしてかえって損失を出してしまうこともあります。資産運用による資金づくりは、保守的な計画で考えた方が無難です。

両親や国・自治体からの援助等

家族のメンバーにも働いてもらうことや資産運用で収入を増やすのにも限界がある場合は、何らかの形で援助をしてもらうことも検討の余地があります。
一番やりやすいのは、両親に資金援助をしてもらうことです。一般論ですが、お子さんの教育資金であれば、比較的積極的に資金援助をしてもらえるケースが多いです。国としても直系尊属から教育資金の贈与に期間限定の非課税枠を設けています。

また、教育資金であれば日本学生支援機構の奨学金の活用や地方自治体の奨学金制度を活用する方法もあります。
 

まとめ

キャッシュフロー表を見ると、記入する項目が多岐にわたり見ただけで記入するのが、おっくうに感じる方も少なくはないと思います。しかし、上記の手順で1つ1つ書いていけば、作成そのものは難しくはありません。将来のことを完璧に予想することはできませんので、おおまかなものを作成するくらいで書いてみることでも十分に意味はあります。

それでも、ご自身で作成が難しいと感じる場合や、作成する前提となる家計管理等を見直ししたい場合にFPに相談する方法があります。もちろん、相談する場合でも全てを丸投げするのではなく、ご自身で考えられる部分はご自身で考えてから相談するようにしてみて下さい。特に、「どんな人生を今後送っていきたいか」という部分の答えは、みなさんのそれぞれの中にあります。少なくともこの点はある程度のイメージをつけることは必要です。

この記事の著者

佐藤 彰

AFP認定者

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