住宅購入の流れを徹底解説!購入物件別の重要ポイント・注意点もご紹介

2023年02月07日 更新

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住宅購入を考えたら、まず購入までの具体的な流れや全体の段取りを把握しておくと安心です。

ここでは住宅購入を考えている方向けに、全体の流れから購入時に必要な諸費用の目安、契約時の注意点までまとめて解説します。
新築と中古物件ごとのポイントもご案内してますので、購入前の参考になさってください。

【目次】

  1. 住宅購入の流れは?物件見学から入居までの流れを見てみよう

  2. 住宅購入に必要な諸費用はいつ、いくらかかる?

  3. 住宅ローン契約時の注意点は?新築・中古、マンション・戸建て別にご案内

  4. 住宅購入の流れ解説まとめ


1.住宅購入の流れは?物件見学から入居までの流れを見てみよう

新築でも中古でも、住宅購入のおおまかな流れは以下のとおりです。

家族で住宅に希望する条件を話しあったら、まずは①のステップで情報収集・物件の見学を始めましょう。

<住宅購入の流れ>
①情報収集・物件見学
②住宅ローン検討・審査
③不動産の売買契約締結
④住宅ローン契約
⑤物件の引渡し
⑥引越し・入居
⑦すまい給付金の申請・住宅ローン控除の確定申告(2年目以降は年末調整でOK)

住宅の購入を考えてから実際に入居し始めるまでの期間は人それぞれですが、数か月~半年程度が一般的です。
ただし注文住宅なら1年以上になることもありますし、家族と条件がかみ合わない、予算が足りない、ローンが通らないといった事態にになることもあるでしょう。

住宅購入は一生で一番大きな買い物です。
後悔することがないよう、購入前に予算や希望条件を家族でしっかり話し合っておくことも大切です。

2.住宅購入に必要な諸費用はいつ、いくらかかる?

住宅の購入には物件費用の支払い・ローンの借入れ以外にも、さまざまな諸費用の支払いが必要です。

諸費用の目安は物件価格の約5%~約10%程度で、物件の種別によってかかる費用が異なります。

<住宅購入で必要になる諸費用例>
・全物件共通:印紙税/登記費用/不動産取得税/住宅ローン融資事務手数料/住宅ローン保証料/火災保険料/引っ越し費用

<物件の種別ごとにかかる可能性がある諸費用例>
・新築マンション:修繕積立基金
・中古マンション:不動産仲介手数料、固定資産税清算金

・新築建売住宅:不動産仲介手数料、水道加入金(引き込み代)
・中古住宅:不動産仲介手数料、固定資産税清算金

・注文住宅:不動産仲介手数料

※上記はあくまで「かかる可能性がある諸費用例」です。

<諸費用の目安>
・新築マンション:物件価格の約3~5%
・新築建売住宅、中古マンション、中古住宅:物件価格の約6~8%

・注文住宅:物件価格の約10%前後

たとえば3,000万円の価格で新築マンションを購入する場合、諸費用の目安は90万円~150万円です。中古住宅や注文住宅はさらに多額の諸費用がかかりますし、ローンの頭金を入れると現金で数百万円は用意しておいたほうが安心でしょう。

諸費用を支払うタイミングは、費用の種類によって異なるので要注意です。

たとえば印紙税は不動産会社や金融機関との契約時に必要ですし、融資事務手数料や保証料などはローン借入れ時に支払います。

また物件の種類や不動産会社によっても、支払うタイミングは微妙に変わってきます。

いつ支払いが発生しても対処できるよう、購入を計画した段階でまとまった費用を用意しておきましょう。

参考:
住宅ローンの借入等の諸費用を知りたい|みずほ銀行
住宅ローン入門|三菱UFJ銀行
マイホーム購入に必要なお金|三井住友銀行

3.住宅ローン契約時の注意点は?新築・中古、マンション・戸建て別にご案内

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住宅購入の流れで多くの方が気になるポイントは、住宅ローン契約ではないでしょうか。

ここではローン契約時の流れと注意点を、物件種別別にご案内します。

<住宅ローン契約の流れ>
①ローン事前審査の申し込み
②ローン本審査の申し込み
③金融機関とローンの本契約
④ローン融資実行・登記手続き

※注文住宅でつなぎ融資を活用する場合はこの限りではありません。

<ローン契約時の注意点>
どの物件でも共通する注意点は、「ローン審査に通らなければ物件購入はできない」ということです。
ローン審査に通る方=高年収というイメージがあるかもしれませんが、年収の多寡と審査の通りやすさは別問題です。

住宅ローンの審査では、本人の収入や借入れ状況に適した借入れ内容になっているかどうかが重要視されます。高年収でも他に多額の借入れがあったり、転職回数が多かったりすれば信用力を疑問視され、ローンが通らない可能性もあるのです。

どんな方でも身の丈にあった無理のない借入れでローンを申し込むことが、審査に通るために重要なポイントです。

なお新築マンションや新築の戸建て住宅の場合、不動産会社の提携ローンを利用すれば、審査も手続きもスムーズに進めやすくなります。

一方で中古住宅は新築住宅よりも担保評価が低くなるため、マンションでも戸建てでも、ローン審査が不利になる傾向があります。
審査に不安がある場合は頭金を多く入れて借入金額を減らす、ローン以外の借入れは完済するなどして、返済負担率を下げるようにしましょう。

また注文住宅は、他の物件と異なり物件の完成前に借入れできる「つなぎ融資」を使う方もいらっしゃると思います。
つなぎ融資は住宅ローンとは別で組む無担保ローンなので、金利が高く諸費用が別途必要になります。
住宅の工期が長引けばその分つなぎ融資の利息もかさみますので、工期が早い業者に住宅の依頼をすることも大切です。

このように住宅ローンは物件種別によって注意点が変わってくるので、ローン選びの際は気をつけてください。

参考:
住宅ローン(新規)のお手続の流れ|三井住友銀行
住宅ローン(新規)のお手続きの流れ|みずほ銀行

4.住宅購入の流れ解説まとめ

住宅購入の流れを見ていると、情報収集から入居まで、さまざまな手続きと費用がかかることがおわかりいただけたと思います。

諸費用は数百万円かかることもありますし、ローンの借入れでは審査から融資実行まで細かい手続きが必要です。

時間とお金に余裕を持ち、家族間で住宅に対する価値観をしっかり話しあい、家族にとって最良の住宅を購入してください。

この記事の著者

服部 椿

AFP認定者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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