【目次】
1.ライフプランニングではどんなことをするの?
ライフプランニングを始めるにあたって、まず、自分がどのような人生を生きたいかというライフデザインを明確にします。たとえば、仕事をしながら社会に貢献することを重視したいのか、家族の中での自分の役割を優先したいのかは、人によって違うでしょう。そういったライフデザインに基づき、具体的な人生設計=ライフプランを考える必要があります。
ライフプランを考えるときには、まずライフイベント表(ライフプラン表)を作成します。ライフイベント表とは、進学、就職、結婚、住宅購入などの家族のライフイベントを時系列にまとめたもの。ライフイベントを書き出してみると、いつどれくらいのお金が必要になるのかが見えてきます。
ライフイベント表で将来の予定を確認できたら、次にキャッシュフロー表を作成します。キャッシュフロー表とは、現在を出発点とし、将来にわたっての家計の状況(収入・支出)を予想し、貯蓄残高の推移を表にしたもの。キャッシュフロー表により、ライフプランを実現するためのお金が足りるかどうかがわかります。
ライフイベント表やキャッシュフロー表は、手書きで作成してもパソコンで作成してもかまいません。インターネットで探せば、無料でプリントアウトして使えるライフイベント表やキャッシュフロー表、Excelのシートなどが多数見つかります。たとえば、以下のようなものを参考にすると良いでしょう。
・ライフイベント表(書き込み式)|第一生命
・ライフイベント表、キャッシュフロー表(Excelシート)|日本FP協会
参考:
生活設計と家計管理|全国銀行協会
2.ライフプランニングのシミュレーションをしてみよう!
ライフプランニングをしたいけれど、自分で表を作るのは手間がかかります。そこで、活用したいのがライフプランニングのシミュレーションサイト。無料でライフプランを作成してくれるサイトがあるので、試してみると良いでしょう。
ライフプランニングのシミュレーションサイトでは、年齢や家族構成、年収、1か月の生活費などの質問に答えるだけで、大まかなライフプランを作成してくれます。いつ貯蓄残高が不足するか、どのようにして資金を準備すればよいのかといったアドバイスも得られます。
無料でできるライフプランニングシミュレーションとしては、次のようなものがあります。
・ライフプラン診断|日本FP協会
年代、職業、家族構成、年収、生活費、目標とする貯蓄額など9つの質問に答えるだけでライフプランを作成し、診断結果を教えてくれます。
・ライフプランシミュレーション|金融庁
日本FP協会のライフプラン診断をもとにして金融庁が独自に作成したツールです。12の質問に答えるだけで将来の家計診断をしてくれます。
・ライフプランシミュレーション|全国銀行協会
将来について大まかに把握できる「きほんシミュレーション」とさらに詳しく設定できる「くわしくシミュレーション」の2種類があります。将来の収支状況や家計のプロのアドバイスを見ることができます。
3.ライフプランニングがうまくいかない場合には?
無料シミュレーションを利用すれば、自分で表を作成する手間や費用を省いて、将来のライフプランを立てることができます。しかし、無料シミュレーションはあくまで大まかなライフプランを把握するためのもの。個別の事情は反映されないので、うまくライフプランニングができないことがあります。
また、ライフプランニングをしても、貯蓄残高が大幅に不足する結果になり、将来の目途が立たないこともあるでしょう。ライフプランニングをしても将来の目途が立たない場合には、ライフプランの見直しをすることも大切です。
ライフプランニングを作成してもらいたい場合や、プロの目線で確認してもらいたい場合には、FPに相談するのがおすすめです。FPにライフプランニングを依頼すれば、将来設計をどう見直せばよいのかについてもアドバイスがいただけます。
たとえば、年金だけでは不安がある場合、老後の資金を用意するためには、貯蓄だけでなく投資(株式や投資信託)も活用したいところ。FPにはNISAやiDeCoなどのお得な制度の情報や商品のリスクなどについても詳しく教えてもらえます。